橋本病(慢性甲状腺炎)とは?
2025年07月16日
橋本病とは、甲状腺機能低下症の原因として最も頻度が多い疾患です。中年女性に多く、我が国では潜在性を含めると成人女性の10%に認められます。全体的に甲状腺が腫れて、甲状腺の自己抗体(抗TPO抗体、抗サイログロブリン抗体)が陽性となります。この抗体が甲状腺だけを破壊していき、徐々に甲状腺機能低下になっていきます。ただし抗体が陽性でも6割以上の人は甲状腺機能が正常です。甲状腺機能が正常であれば治療は必要ありません。機能低下症がある場合は不足している量の甲状腺ホルモンを薬として服用します。